ウィズコロナ

新型コロナウイルス感染症が世界中で蔓延し、各国で様々な対策が実施され始めてから、もう2年半の期間を経過しました。

ここ日本でも新規感染者の爆発的増加が度々起こるなど、その都度戦々恐々とはしておりましたが、徐々にこの環境のもとで社会生活を送ることが日常になってきています。

そんな中、海外向けの水際対策が10月11日から大幅に緩和されました。１日当たり５万人としていた入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁されるなど、制限はほぼコロナ禍以前の状態に戻っています。

一方、国内向けの観光需要の喚起策として、政府が新たに全国を対象に導入する「全国旅行支援」や、スポーツ観戦や映画などのチケット価格を割り引く「イベント割」も始まりました。

「イベント割」は以前に実施されていた「Go To イベント」に代わる政府施策であり、対象のイベントが感染拡大防止対策を徹底しているイベントや施設に限定はされますが、チケット料金を20％割引で利用できる内容です。

利用者にとって、一気にコロナ禍の不安がなくなるものではありませんが、イベントが多くなるこの時期にお得にチケットを購入できるというのは十分に魅力だと思います。

また、東京で実施している「ただいま東京プラス」をはじめとする「全国旅行支援」は、10月10日まで近隣県を割引対象として実施していた「県民割」の拡大版ともいえる施策です。

これらの施策によってイベント参加や旅行なども実施しやすい環境になり、経済も少しずつ回り始めていますが、気を緩めすぎるとまた感染が急拡大する恐れもあります。

もうすぐハロウィンも迎えます。コロナ禍以前に戻るのではなく、ウィズコロナを意識しながら今できる範囲で精一杯イベントを楽しみ、過剰な怯えのない毎日を送ることができる社会となることを切に願います。